おいがみ日和Blog
「観光情報」の記事一覧
2016年5月現在の尾瀬ヶ原 【水芭蕉見頃です!】
ゴールデンウィーク頃から、尾瀬に行きたいというお客様の声をちらほら聞くようになりました。
普段は5月下旬からがシーズンですが、今年は例年より雪が少ないらしいので、実際にはどんな感じなのか、偵察に出かけて参りました。
5月12日。天気予報では、沼田は晴れ、水上も晴れ、新潟も晴れ。
気合を入れて4時30分に老神を出発。5時30分に鳩待峠に到着。(※5月20日午後からは、交通規制のため戸倉駐車場より乗合バスに乗り換えとなります)
で、鳩待峠は雨。。。風がびゅうびゅう吹いてます。
尾瀬ヶ原に出るころには晴れてきました。絶景を独占。早起きした甲斐がありました。
鳩待峠~山ノ鼻~見晴の一般コースには、まったく雪は残っていませんでした。
水芭蕉もいい感じ。あちこちで咲いています。
リュウキンカは竜宮付近でみられます。
富士見峠~アヤメ平あたりでは、まだ若干の残雪がありました。
ところどころ木道が滑りやすくなっております。雪も緩んでいるので、踏み抜きにご注意ください。
以上、啓蟄の尾瀬でした。にょろ~ん。
※今年の雪解けの早さは特別です。来年以降の春にお出かけの方は、最新の積雪情報をお調べくださいませ。
つばめの宿? 紫翠亭
4月下旬の風の強い日。
中庭にて、なにやら見慣れぬ物体を発見。
落としもの?
と思ったら鳥でした。
ツバメのお子さまです。ふっくらしていて、なんともかわいらしい。
風に飛ばされた勢いで、地面に不時着してしまった模様。
しばしの間、ぼんやりとお休みしているようでしたが、
一時間くらいのち、無事にはばたいていきました。
雛がひとりきりでいるのを発見したら、まずは落ち着いて様子をみるのが一番。
鳥の種類、成長の段階、健康状態によって対応は異なります。
ツバメは飛べるようになるのが他の鳥よりも早いので、巣立って間もない雛でもきちんと飛べるそうです。
(たしかに、顔は子供っぽいのに羽根は立派!)
巣立ち後もしばらくは親鳥が面倒をみているので、いじらず騒がず、なるべく遠くからそっと見守るようにしましょう。
現在、数世帯のツバメが紫翠亭で営巣中。
みんな元気に巣立つといいですね。
なおやん おすすめ 群馬隠れ名所その③ 八束脛神社
みなかみ町後閑の穴切集落には、月夜野石尊山という標高756mの静かな里山があります。
この石尊山の中腹にあるのが、八束脛神社(やつかはぎじんじゃ)という、一風変わった名前の神社です。
急な山道を登っていった先に突然あらわれる、巨大な岩の露出に、八束脛三社宮が祀られています。
岩にできた洞窟からは、弥生時代の遺物や人骨が発掘されており、八束脛洞窟遺跡(やつはぎどうくついせき)として、町の史跡にも指定されています。
伝説によると、そのむかし、八束脛という名前の巨人がこの洞窟に隠れ住んでおり、夜になると人里にやってきて、作物を荒らしては村人を困らせていたそうです。
あるとき、とうとう村人が八束脛のあとをつけて隠れ家を突き止めると、巨人が洞窟の出入りに使っていた藤づるを切ってしまいました。
それからしばらくして、洞窟の様子を見に訪れた村人が、飢え死にした八束脛の白骨をみつけ、あわれに思い、神として祀ることにしたということです。
別の言い伝えでは、八束脛は、天武天皇の時代に群馬の郡司であったとされる羊太夫の家臣だとも、源義家に追われて尾瀬に落ち延びた藤原の残党ともいわれています。いずれにせよ、空を飛ぶように早く走れたとか、蝶に化身したとか、いろいろ不思議な逸話が残されており、群馬の歴史や伝説を知るうえで、とても興味深い人物といえそうです。
道中、雪の上に残された大きな足跡を発見!
やっぱり巨人は本当にいるらしい?
なおやん おすすめ 群馬隠れ名所その② 沼田の海
むかし、むかし。
まあ、だいたい数十万年くらいむかしです。
沼田盆地が今ある場所は、それはそれは大きな湖だったのです。
ご存知でしたか? ちなみに、沼田市在住のわたしは、先週知ったばかりです。
「古沼田湖」と呼ばれるこの湖は、赤城山の噴火したときの噴出物が、利根川を堰き止めたことでできた湖で、
やがて時が経つとともに、湖を塞き止めていた噴出物が崩されていき、
その結果としてできたのが、全国的にも特異とされる「河岸段丘地形」で、
↑ 沼田公園からの眺め!
そんな沼田市周辺には、≪沼田の海≫にまつわる伝説がいくつか伝わっています。
・伝説その1 むかし、むかし。沼田はおおきな沼で、利根の海と呼ばれていた。
・伝説その2 推古天皇の時代、大仁鳥臣という人が勅を奉じて沼から水を抜き、
老神温泉にお越しの際は、ちょっとむかしのことに思いをはせながら、この辺はぜんぶ水の底に沈んでいたんだなぁと、まわりの景観を楽しみながら来ていただけたら幸いです。
なおやん おすすめ 群馬隠れ名所その① 戸神山
あけましておめでとうございます。
今年から紫翠亭に配属となりました なおやん でございます。
今冬はあまり雪が降らず、過ごしやすい日が続いているので、
ちょっとそこまで、山に登りに行って参りました。
戸神山(とかみやま)です。
地元の低山ですが、「沼田インター近くの三角の山」と言えば、沼田に来たことがある人にはだいたい通じるはず。
登山口は虚空蔵尊がある戸神口と観音寺がある下発地口の二箇所。どちらも駐車場に停められます。片道30分~1時間くらいで山頂です。
近隣住民の方々が続々とやってくる社交場です。
最初はひとりだったのに、登っているうちに、ひとりまたひとりと挨拶を掛け合い、仲間がだんだん増えていく不思議な展開…
天気さえ良ければ、ほぼ毎日通うという常連さんも多数。
絶景ポイントや山の名前、ちょっとした逸話など、教えていただけました。
山本さんという方が、倒木をつかって彫刻をつくっているそうで、山のあちらこちらに木彫りの動物がいます。
これを探すのも、戸神山の楽しみのひとつ。今回は上級者の方が案内してくれたおかげで、たくさん見ることができました。
子ざるは今年の新作だそうですよ。
そして… なんと山頂からは富士山が!!!
ちょうどまんなかの遠くに! うっすらと!!
うーん、肉眼では見えたんだけどなあ…
是非みなさま、登山大国群馬にお越しの際はハイキングをお楽しみくださいませ!