ご予約はこちら
AIコンシェルジュ 人工知能が質問にお答えします

おいがみ日和Blog

なおやん おすすめ 群馬隠れ名所その② 沼田の海

むかし、むかし。

まあ、だいたい数十万年くらいむかしです。

沼田盆地が今ある場所は、それはそれは大きな湖だったのです。

ご存知でしたか? ちなみに、沼田市在住のわたしは、先週知ったばかりです。

「古沼田湖」と呼ばれるこの湖は、赤城山の噴火したときの噴出物が、利根川を堰き止めたことでできた湖で、東西約14キロ、南北約8キロという、ものすごい広さがあったそうです。まさに海ですね。

やがて時が経つとともに、湖を塞き止めていた噴出物が崩されていき、ふたたび利根川は大地を削りながら河川を成長させていったのでした。

その結果としてできたのが、全国的にも特異とされる「河岸段丘地形」で、沼田周辺に絶景ポイントが多数存在する所以なのです。

IMG_0117

↑ 沼田公園からの眺め!

そんな沼田市周辺には、≪沼田の海≫にまつわる伝説がいくつか伝わっています。

・伝説その1 むかし、むかし。沼田はおおきな沼で、利根の海と呼ばれていた。日本武尊が船でこの沼を渡り、悪者を平定した。のち、諏訪神が沼を干し、陸とした。

・伝説その2 推古天皇の時代、大仁鳥臣という人が勅を奉じて沼から水を抜き、艱難辛苦の末に治水工事を成し遂げて、良田を得たという。

 

老神温泉にお越しの際は、ちょっとむかしのことに思いをはせながら、この辺はぜんぶ水の底に沈んでいたんだなぁと、まわりの景観を楽しみながら来ていただけたら幸いです。